« 別れの一つの形 | トップページ | 茨城県銘菓?生クリーム大福 »

アブラゼミの羽化

8月10日の夜8時頃、火星を見に外を歩いていたら、足元を虫がヨロヨロと歩いているのに気づきました。
ふんづけそうになったのを避け「あれっ?これってセミの幼虫?」と慌てて引き返しました。土から出てきたセミの幼虫を見るのはこれが初めてでした。

どこから来たのかわかりませんが、そこは石が敷き詰められた歩道、向こうは芝生の広場。立て替えられたマンションの敷地内なので、昔はすぐそばに木があったのでしょうが、出てきたら何もなくて、ウロウロと迷っていたのかもしれません。
そのまま見ていましたが、ブロック石をよじ登ろうとしてひっくり返り、もがいていたので、近くの木の根元まで運んでやりました。

すると、木の幹を50cmほど登り、その場に止まるとさかんに足を動かしたり、体を左右に動かしたりし始めました。ここでいいかな、と場所決めをしているようです。これが5分程。
しばらくすると今度はまったく動かなくなりました。
10分ほどして見てみると、茶色い体のうち背中だけ白っぽくなっている様子。羽化の始まりです。
じっと見続けていても、殆ど動きがないように見えるのですが、徐々に背中の白い部分が開いて、白い体が出てきました。
静かに静かに、羽化が進んでいきます。

上半身が殆ど出ると、今度は仰向けにのけぞります。
足を少し動かしては止まり、また動かしては止まり。
これで力尽きてしまうのではないかと心配になりました。あるいは、そのまま下に落ちてしまうのでは、と。
しかし、突然また動きが活発になり、仰向けの体を起こして体を完全に出し、足で抜け殻をつかんで背中をこちらへ向け、そろそろと、木の幹に横移動しました。

見ると小指の先ほどの小さな緑色の羽根。これで飛べるとはとても思えません。
しかし、不思議なことに、じわじわと羽が大きくなりはじめ、羽の模様も見えるようになってきました。
柔らかい羽のため、強風が吹くと、羽があおられて落ちてしまいそうです。この羽も、時間がたつと共に、背中に沿うように角度がつき、しっかりと硬いものになっていきました。
それと共に、全体が茶色を帯びてきました。アブラゼミです。

この間、約2時間。見ていてハラハラしましたが、弱々しかった命が力に満ちていくのを目の当たりにして、不思議な感動を覚えました。

|

« 別れの一つの形 | トップページ | 茨城県銘菓?生クリーム大福 »

今日の発見」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186391/11412696

この記事へのトラックバック一覧です: アブラゼミの羽化:

« 別れの一つの形 | トップページ | 茨城県銘菓?生クリーム大福 »