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「大きな古時計」は誰のもの?

有名なアメリカの歌「大きな古時計」"Grandfather's Clock" について、以前から疑問に思っていたことがあります。
歌詞では、これは「おじいさん」の時計ということになっていますが、本当におじいさんのものだったのだろうか、と。

なぜなら辞書で"Grandfather's Clock"を引くと「背の高い振り子式のホール型時計」と出てくるのです。
ということは、"Grandfather's Clock"というのは時計の種類を表すもので、必ずしも「おじいさん」が持ち物だとは限らないのではないかと。

原詩を調べたところ、この歌では「おじいさんの時計」とされています。でも、たまたまおじいさんだったのではないかと。
別におばあさんでも、おとうさんでも良かったのではないでしょうか。さらに調べてみたところ、驚くべき(?)事実が判明しました。

この歌の作詞作曲をしたヘンリー・クレイ・ワークは、イギリスのあるホテルに泊まったとき、そのホテルに置かれていた振り子時計にまつわるエピソードを聞き、それを歌にしたというのです。そのエピソードとは、時計の持ち主の兄弟についてのもので、 ずっと正確に時を刻んでいた時計が弟亡くなった時から遅れ始め、さらに兄が亡くなったは、臨終の時間をさしたまま止まってしまい、どんなに修理しても再び動くことはなかったとか。

したがって歌の元になったエピソードでは、持ち主は「おじいさん」ではなく「兄弟」だったのです。ちなみにこの兄弟には孫はいなかったとか。しかし、ワーク氏は雰囲気を出すためでしょうか、「おじいさん」としたのでした。

1876年にこの曲が作られる前には、大型の振り子時計は"Long case Clock"などと呼ばれていたらしいのですが、この曲が広まるとともに"Grandfather's Clock"という言葉自体が大型の時計を表すものとして使われるようになったそうなのです。
歌の力って大きいですね。

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